成虫飼育
ミヤマクワガタは主に山間部の低地~中腹辺りに生息していてアカシクワガタと生息分布がほぼ同じです!
成虫は高温にとても弱く温度管理が必要な種類です!
飼育温度は最高で26℃、なるべく23℃位が理想で継続的に30℃を超えるような場所では直ぐに死んでしまいます。
ミヤマクワガタは冬眠や越冬はしない種類ですから殆ど全ての成虫は10月頃迄には死んでしまいます。
成虫はよく動き回るので必ず転倒防止材を入れておいて下さい!長時間起き上がれない成虫はそのまま死んでしまいます!
ミヤマクワガタは光に向かう性質が強いので昼間や夜間光が見えると飼育ケースの中でバタバタと暴れまわるので布や新聞紙を被せて遮光してあげると静かに飼えます。
乾燥にも特に弱い虫ですからマットの水分量チェックをして一定の湿度を保って下さい!
幼虫飼育
飼育容器は初令~2令で200mlのプリンカップ、それ以降で500~1000mlの飼育容器を使用します!
マットは添加剤が少く良く発酵したマットを使用します!
発酵マットは出来れば微粒子タイプが良く、手に入らない場合は目の細かいふるいにかけて発酵マットの細かい部分をより分けて使用します!
- 発酵マットに水を少々入れてよくかき混ぜます。水の量は手でギュッと握った時に水が垂れずに手を開くとお団子の様になり、指で軽く触れると崩れる位の水分少な目です。
- 飼育ケースに加水した発酵マットを軽く手で押し込む様にして詰め込みます。発酵マットの表面に幼虫を入れる穴を作ります。そして、スプーンを使って幼虫を頭から穴に入れます!幼虫はどんどん潜って行きますので、そのままマット交換の目安の3ヶ月間は暗くて静かな所へ置いておきます。雄雌共に2~3回の交換で羽化となります。
- 微粒子のマットは水分が多すぎると飼育ケースの下まで空気が回らずに幼虫が窒息してしまうので、マットの水分量は気を付けて下さい!飼育温度は夏場は20℃~22℃程度で都市部での飼育には冷蔵庫等の温度コントロールが出来る環境が必要です!
産卵セット
中型の飼育ケースに微粒子タイプのマットを使って広葉樹のクヌギ、コナラ等の産卵木を入れます。転倒防止材とゼリーを入れます!
- 産卵木を水に浸けて15分~30分位加水し、浮き上がらない様に重りを乗せておきます。その後1日陰干しをして雌の負担を減らす為に樹皮とその下のオレンジ色のザラザラした部分も削り取ります!
- ミヤマクワガタの産卵セットは飼育ケースの下部に適度に水分を含んだ黒土を底固めして詰めます。この部分はスリコギ棒等を使ってカチカチに詰めます。そこに加水した産卵木を置き、加水した微粒子発酵マットを産卵木の上部が少し出る位迄入れます。
- 転倒防止材やゼリーを3個位入れて交尾済の成虫を入れて暗くて静かな場所で飼育します。約1ヶ月経つとケースの底に卵が見えてきます。更に1ヶ月位待ちます!
そうすると殆どの卵が羽化していますので、床に新聞紙を敷いて飼育ケースをひっくり返して中身を全部出します!
幼虫は黒土を固く詰めた部分や微粒子発酵マット、産卵木の間からよく出てきます!
プリンカップに幼虫や卵を個別管理し、産卵セットに使った微粒子発酵マットを入れます!
1ヶ月以内に幼虫飼育セットに移行させて下さい!
産卵ケースの底に固詰めした黒土は全く栄養が有りませんので早目に残りの幼虫を回収して下さい!産卵木は成虫が捕まる足場になる上材とマットの間に卵を産む事がありますので、そのまま入れておいて下さい!
飼育温度は20℃~23度位が丁度良いと思います!