オオクワガタの飼育方法をご紹介します!


成虫の購入と飼育

オオクワガタの成虫は上手に飼育すれば3~4年と長く生きる昆虫ですので、これから購入しようと考えている人は専門ショップで、産地、累代のはっきりしているオオクワガタの購入をお勧めします!オオクワガタはサイズや産地、形によって価格が大きく変わりますのでよく考えてから購入して下さい!

飼育セット

飼育ケースに3㎝~5㎝位マットを敷き、転倒防止材や小枝、樹皮を入れてゼリー皿とゼリーを入れます!オオクワガタは基本的に雌殺しは無く仲良く暮らしますので同居させたままで飼育可能です!なるべく温度差の少なく風通しの良い日陰て飼育します。

直射日光は厳禁です!国産オオクワガタは日本の気候に適してますので安心して飼育出来ます!

夏場は蒸れに注意し、冬場は乾燥に注意が必要です!乾燥し過ぎるとフセツが取れてしまいます!

 


越冬

オオクワガタは気温が15℃以下になると冬眠します!11月から3月位冬眠します!

冬眠中はマットを10㎝位敷いて雄雌共に完全に潜れる様にしてあげて下さい!万一餌を食べに出てきた時の為にゼリーを入れておきましょう!

ペアリング

温室等で温度管理をしていない場合は5月から、9月位迄が産卵に適した時期になります!温度管理が出来る場合は1年中ペアリング可能です!

後食済の成熟した雄と雌をケースに入れます!どちらかが成熟していない場合は相手を攻撃する事がありますので、気を付けて下さい!

1~2週間で交尾は成立していると思われます。

※私は1年中同居させてます!

産卵木

産卵木にはクヌギ、コナラ等の広葉樹の朽ち木を用意します。産卵木は芯の少ない物を選びます!売られている時は乾燥した状態ですので、加水して使用します。産卵木を15分~30分水に浸けて浮いて来ないように重りをします!

その後2~3日陰干ししてから使用します。

加水した産卵木は雌の負担を減らす為に樹皮とその下のオレンジ色のザラザラした部分も剥がします!


産卵セット

飼育ケースの中にマットを5㎝程入れて産卵木を入れ、産卵木が動かない様にもう少しマットを足します。

雌は1本の産卵木に7~10個位の卵を産みます。産卵木を新しい物に交換してあげないとそれ以上産みません!

ワンシーズンに1頭の雌は約40個位の卵を産みます!

なので、ワンシーズン産卵木が5本位必要となります!産卵中はゼリーを沢山食べますので切らさない様にしましょう!

産卵開始から約2ヶ月もすればおよそ30個前後の卵が取れるでしょう!

※WW(ホワイトアイ)やRR(レッドアイ)等の劣性遺伝同士のペアリングではかなり産卵数が落ちます。ワンシーズン10個取れたらいい方です。更に羽化しなかったり幼虫になっても途中で死んだり成虫になれる確率は優性遺伝同士の個体と比べると1/5位になります!

 


割り出し

雌が産卵を開始してから2ヶ月以上経つと殆どの卵が幼虫になっています。

産卵木を取りだしマイナスドライバー等で慎重に木の繊維にそって少しずつ割って行くと食痕が見えます!その先には幼虫が居るので更に注意が必要です!

割り出した幼虫は1頭ずつプリンカップに入れて個別管理します!

割り出しが終わった産卵木にも見逃した幼虫が居る可能性も有るので暫く別の容器に入れて保管し、数週間後にチェックしてみるといいです!

幼虫飼育と菌糸ボトル

幼虫飼育に大きく分けて菌床飼育、マット飼育、材飼育の3つがありますが最も一般的で簡単なのが菌床飼育です!

初めての方は菌糸ボトルを購入して飼育される事をお勧め致します!

菌糸ブロックは専門店等で売っていて約3500cc のブロックが一般的です。

自分で好きなサイズの容器に詰められてコストも安くなります!

 

菌糸ボトルへ

1本目は800ccの菌糸ボトルへ投入します!羽化後約10日~2週間後の幼虫を菌糸ボトルに投入します!

初令から菌糸ボトルに投入すると死亡率も高くなりますが大型が出る可能性も高くなります!

※安全を考えるなら2令になってからの投入をお勧め致します!

菌糸ボトル交換

幼虫投入後約3~4ヶ月経ち8割程外から見える菌糸が食べられていたら交換の目安となります。雌で2回、雄で3~4回の交換が目安です!


蛹~羽化

幼虫が3令後期に入り、黄色い溶かしバターの色になるとそれ以上は大きくなりません。温度が上がって20℃以上の状態が続くと幼虫は蛹室を作り前蛹となります。前蛹になった3令幼虫は真っ直ぐ伸びて体の表面がしわしわになりますがこの期間はあまり動かさずにそっとしておいて下さい!

この蛹化の瞬間はとても神秘的で感動しますので是非その瞬間を観察して下さい!蛹になり約1ヶ月で羽化が始まります。羽化後の体が確りと固まるまで1~2ヶ月は蛹室に居て地上に出て来ても餌を食べる迄には1~2ヶ月かかりますが、その間は餌を食べなくても心配ありません!

ただし、いつ食べ始めるか分からないので餌は入れておいてあげましょう!

雄の羽化サイズ予想

体重

18g⇒66~68mm

19g⇒67~69mm

20g⇒68~70mm

21g⇒69~71mm

22g⇒70~72mm

23g⇒71~73mm

24g⇒72~74mm

30g⇒77~79mm

35g⇒80mm ~